医の倫理
医の倫理について記載されたものは、紀元前のヒポクラテス(B.C.460−370)の時代、「ヒポクラテスの誓詞」があります。
現在は、ヒポクラテス誓詞の現代版ともいうべき「WMAジュネーブ宣言」(1948)、医師の一般的義務綱領「医の倫理の国際綱領」(1949)、ヒトを対象とする医学研究の倫理的原則「ヘルシンキ宣言」(1964)、患者の権利に関する「リスボン宣言」(1981)があります。
これらはWMA(World Medical Association)の総会で採択され、修正、追加を加えられて今日に至っています。
現在、外国ではヒトの臓器移植が日常的に行われ、試験管ベビーが誕生しています。
畜産界では、クローン羊が誕生し、農業では遺伝子作物が商業化しています。
私たちは、科学が日進月歩で発展する時代に生きています。医師にとって医の倫理が厳しく問われる時代でもあります。医師は先人の言葉を反芻し、医療の現場で、医の倫理を絶えず自らに問いかけることが求められています。
≪ヒポクラテスの誓詞 監修 医学博士 岩瀬 光≫
医の実践を許された私は、全生涯を人道に捧げる
恩師に感謝と尊敬を捧げる
患者の健康と生命を第一とする
患者の秘密を厳守する
医業の名誉と尊い伝統を保持する
同僚は兄弟とみなし、人類、宗教、国籍、社会的地位の如何によって患者を差別しない
人間の生命を受胎のはじめより至上のものとして尊ぶ
いかなる強圧にあうとも人道に反した目的のために我が知識を悪用しない
以上は自由意志により、また名誉にかけて厳粛に誓うものである
<参考資料>
WMAジュネーブ宣言(1994修正)
医の倫理の国際綱領(1983修正)
ヘルシンキ宣言(2000修正、2002注釈が追加)
患者の権利に関するWMAリスボン宣言(1995修正)
医師の職業倫理指針」日本医師会雑誌、第131巻、第7号付録
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